教授あいさつ

Greeting

真のプロフェッショナリズムを備え、
教室の理念を具現できる救急医・集中治療医の育成を通じて
社会に貢献してゆきたい

我々の理念は、「国内最高レベル、かつ患者さんにとって最良の救急医療・集中治療を提供する」ことです。
当高度救命救急センターは広大な県土を有する長野県の救急医療の最後の砦であり、全県から最重症の症例が毎日のように搬送されてきます。一方で、徒歩来院の症例は軽症から思わぬ重症まで多種多様です。我々はありとあらゆる種類、あらゆる重症度の症例に対応するとともに、患者さんに対して、病院前医療→救急初療→集中治療→亜急性期→社会復帰まで一貫したコンセプト(Continuum of Care)に基づく医療を提供する核となることを目指しています。
我々は患者さんが自分の家族だったら、自分の最も大切な人だったら・・・と考え、患者中心の最善のアウトカムを目指して最高かつ最良の医療を提供したいと考えています。最高の医療を提供するためには、常に自分の腕を磨き知識をアップデートする努力が必要であり、最良の医療を提供するためには人としての「こころ」と「知恵」が必要です。また、「持続可能性」は大切なキーワードです。当救命センターは院内協力体制も活用したマンパワーの確保とチーム医療体制により、健全な労務環境を維持しつつ、幅広い学びが得られる環境を提供しています。これにより、全国どこでも、そして、救命センターだけではなく一次・二次医療機関でも活躍でき、「一生の仕事として継続可能な救急医療を実践できる医師」を養成しています。
専門分化の進んだ現代の医療にあって、多様な症例に対して臓器横断的に対応できる救急集中治療の専門医は今や不可欠の存在です。我々は真のプロフェッショナリズムを備え、教室の理念を具現できる救急医・集中治療医の育成を通じて社会に貢献してゆきたいと考えています。

教授 今村 浩

教室の沿革

東日本の国立大学病院では初めて救命救急センターを開設し、現在高度救命救急センター、ドクターヘリ、40年の歴史を有する24時間対応のドクターカー運用中。

1980年4月
救急部開設 集中治療部との合同診療体制
1982年12月
松本広域消防局のドクタ-カーシステム運用開始
1985年1月
日本救急医学会認定医指定施設
2001年4月
救急集中治療医学講座開設 初代教授として岡元和文教授が着任
2003年4月
救急部病棟(6床)開設。
2005年10月
東日本の国立大学病院では初めてとなる救命救急センター開設(20床)
2007年4月
高度救命救急センター開設
2011年10月
信州ドクターヘリ松本運航開始
2014年9月
今村 浩 二代目教授として就任

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